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2006.10.29

ファイターズ日本一!を少し冷静に振り返る

ファイターズ日本一! 北海道にとっては歴史的な大事件だった。

日本一を決めた第5戦。北海道地区でのテレビ中継の平均視聴率は
50%をゆうに超え、瞬間最高視聴率にいたっては73.5%という
とんでもない数字をたたき出した。「北海道にファイターズがやってくる」と
知った時、まさかここまで道民に浸透する球団になるとは思わなかった。

当時の私は、ただただ純粋に「北海道にプロ野球チームができる」ことが
嬉しくて
、「パ・リーグは日ハムを応援する!」と決めた。道産子というのは
地元意識がとても強い。スワローズが好き以前にプロ野球が大好きな私に
地元・北海道にできるプロ野球チームを応援しない理由はなかったんだ。

移転前年にあたる2003年夏。初めて札幌ドームに日本ハムファイターズの
試合を観に行った。昔はジャイアンツファンだった高校時代の友人と一緒に。
けど、試合はものの見事に惨敗だった。大阪近鉄バファローズ史上最多となる
26安打(だったっけ?)を浴びて、けちょんけちょんに叩きのめされた。悔しかった。
(ファイターズは移転が決まってしばらくは札幌ドームでなかなか勝てなかった)

悔しかったけど、せっかく札幌まで来たんだから…と思い、最後まで見届けた。
今回の日本シリーズで初めて札幌ドームの盛り上がりをごらんになった方には
想像もつかないでしょうが、当時の観客席は非常に寂しいものでした。
今となっては考えられないことですが、試合が大味になり始めた中盤以降には
外野席(レフトスタンド)でさえ、途中で席を立つ人が多くなり、私と友人は
誰もいなくなったレフトスタンドの最前列に場所を移し、やけくそで応援してた。

それからしばらくして、MLBでプレーした新庄選手がファイターズに入団する。
今だからこそ書きますが、実のところ、新庄剛志という人に対して、最初から
いい印象を持っていたわけではありません。「FAの時にスワローズを選んで
くれなかった…」というのが理由のひとつだったりもするんですが…。(苦笑)
新庄が入団してからというもの、マスコミ(世間)の注目は彼ばかりに集まり、
ハムの他の選手の話題がほとんどといっていいほど出てこなくなってしまった。
ひねくれ者の私は「ファイターズは新庄だけじゃないんだぞ、プンプン」という
思いから、のちに立ち上げたファイターズ応援ブログ「はむすぽ」では、極力
新庄の話題は省いて、その他の選手の話題を取り上げるようにしよう…という
方針を心の中に抱いたのでした。今にして思えば、そんなことすらも新庄の
策略
」にまんまと乗せられていたに過ぎないのかもしれないんですけどね…。


時は流れて2004年4月2日。北海道移転元年のホーム開幕戦。
勤務のシフトを無理くりやりくりして、札幌ドームに駆けつけました。
この日の観衆35000人。実数発表ではないので実際には2万数千人と
いったところだったんでしょうが、前年に見た寂しい観客席からは確実に
お客さんは増えていました。ついに北海道にプロ野球チームがやってきた。

―開幕セレモニーで読み上げられたみなみちゃん(当時小2)の作文。
小学生らしいかわいい表現で、その喜びを表したその作文を聞きながら、
不覚にもレフトスタンドの一角でうっすらと涙を浮かべてしまっていた私。
きょうのこの時の気持ちは決して忘れないようにしよう…そう思いました。

2004年、移転1年目にしてプレーオフ進出を果たしたファイターズ。
球界再編問題などもあって、ヤキモキしたシーズンではありましたが、
それこそ新庄をはじめとする選手たちが一生懸命にチームを…そして、
パ・リーグを盛り上げてくれました。だからこそ、私も遠いところを何度も
ドームに足を運んだし、そうするだけの価値はある…と思ってもいた。
そんなわけで。プレーオフで横山が西武の和田にサヨナラHRを打たれて
シーズンが終わってしまった時の悔しさというか脱力感というかは本当に
これまで経験したことのないものでした。この頃、ブログを始めて数ヶ月。
あちこちに「日ハム応援してます!」「にわかファンです!」という記事を
見つけては、ひそかに喜んでいました。プレーオフも終わってブログに
書くこともなくなっちゃったし、どうしようか…と思ってた時に考えたのが、
今でも続く「にわか日ハムファン友の会」です。あくまで個人的にハム
ファンのブログのリンクリストを作れれば…くらいの軽い気持ちだったのが、
今やすっかり大所帯。ココまで来たら引くに引けなくなってしまった。(笑)

2005年、交流戦中に記録した11連敗の影響もあり、シーズン5位。
たかがブログ風情が「喪に服する」というあまり例のないことまでやりながら
それでも、札幌ドームに向かう足が止まることはなかった。たまにしか札幌に
行けない…ということもあるが、行くと常に何かしら新しい発見や変化がある。
前述した「にわか日ハムファン友の会」の皆様とのブログを通しての交流も
いよいよ本格的になっていった。時には一緒に観戦したりすることもあった。
さすがに戦力的に04年は出来過ぎなんだ…と、分かってはいたつもりだが
5位という結果はとても悔しかった。いかにして、読む人の気分を害さない
記事を書くかにすごく苦労した1年。チームの調子が悪いとどうしてもねぇ…。

そして迎えた2006年。北海道移転3年目。そろそろ結果が欲しかったが、
現実的に考えると、それはかなり苦難の道のりのようにも思えた。
しかし、それほど大きな補強はしていないにもかかわらず、オープン戦での
チーム防御率は2点台。今にして思えば、この時既にファイターズの戦い方は
変貌を遂げようとしていたのかもしれない。移転3年目で初めて札幌ドームで
開幕戦を戦うことになったファイターズは、イーグルス相手に2連勝という
順調な滑り出しを見せた。相手が相手とはいえ、過去2年連続して開幕から
3連敗という滑り出しだったチームにしては、まずは上々なスタートであった。

4月。新庄、突然の引退表明。恒例だった打法名も封印された。
表明の時期も方法もすべてが異例。スカパーを通して試合を観戦した私も
ただただ驚くしかなかった。この時のスカパーの解説は確か金石さんだったと
思うが、かなりご立腹だったのを覚えてます。さすがに、この半年後に
日本一を勝ち得るチームになるとは、とても思えなかった。ともすれば、
チームがばらばらになりかねない…そんなことすら心配されたわけで。

交流戦。昨年ほど大負けしなかったのが、結果的に1位通過の原動力に。
交流戦終盤から続いた11連勝も大きかった。若い選手の多いチームだけに
勢いに乗った時の強さには目を見張るものがあった。後半戦に入り、貯金は
順調に増えたが、上位チームがなかなか負けないため、差は縮まらなかった。
その結果、パ・リーグは3強と3弱がはっきり分かれる形になり、9月の早い
段階で、西武・ソフトバンク、そして日本ハムのプレーオフ進出が決まった。

「札幌ドームでプレーオフを!」―移転初年度からの念願を果たすだけでなく
土壇場でシーズン1位通過を勝ち取ったファイターズ。まだ優勝ではない中で
ビールかけまで行った。この時点での私は「ビールかけ、優勝と見紛うほどの
取材攻勢」にさらされた選手たちが燃え尽きるというか、満足しちゃうというか
そういう心配を少しした。結果的に、そんな心配はまったくの杞憂だったけど。

10月11日。プレーオフ第2ステージ第1戦。私は再び札幌ドームにいた。
球場に入る前の段階から、地元テレビ局の取材クルーにたくさん出くわすなど
普段の試合との違いを嫌というほど肌で感じた。試合開始1時間ほど前、
日本シリーズでも行われていた例の色つきボードによる応援の練習をした。
まだ、それほど埋まってないスタンドでも、その統一感の取れたボードの
動きに心を奪われた。これを4万人以上の観衆がいっぺんにやったら…。
想像するだけで身震いがした。

「自分は今、ものすごいところにいる」

事の重大さが改めて身にしみた。自分は4万人のうちの1人に過ぎないが
その向こう側には、チケットを入手できなかった数多くのファンがいるんだ。
その人たちのためにも、いつもより気合を入れて応援しなきゃならないな。
…おそらく、あの日あの場にいたほとんどの人がそう感じていたんだろう。
試合が始まってしまえば、外野も内野もアッパーも関係なかった。1回から
皆が声を張り上げた。この日の席はアッパーの一番上も上。もう何列も
しないうちに、ドームの壁…という席だ。だからこそ、球場全体の様子を
時々眺めていた。3年前の夏からは想像もつかない多くのファンの声援。
稲葉さんの打席のときのジャンプの振動がアッパーの一番上までビンビン
伝わった。最初は遠慮がちだったが、終盤には一緒になって飛び跳ねた。
そうでもしないと、かえって具合が悪くなりそうな揺れだった。これだけの
応援・歓声を受けて、選手たちが燃えないはずがなかった。

ポストシーズン、札幌ドームで行われた試合はファイターズの5戦全勝。
今季、41000人以上の観衆が集まった試合では負けなしだという。
これだけ多くのお客さんが「強いファイターズ」を目の当たりにすれば、
きっと「また観に行こう」という人は増える。新庄剛志がいなくなる来年が
本当の意味での「北海道移転元年」だと、今の自分はそう考えている。

新庄の力なしで、どれだけの観衆が集まるのか。球団も試されている。
それは我々ファンの側にとっても同じ事で、新庄のパフォーマンスに
ひきつけられて、札幌ドームに通いだした多くのファンが、彼がいない
ファイターズのどこに新たな魅力を見出すのか。そのヒントとなるものは
ポストシーズンの戦いの中のあちこちに散りばめられている。

2007年春。きっと、私は間違いなくまた札幌ドームに足を運ぶ。
新庄がいなくなり、もしかしたら監督も代わっているかもしれない
地元のプロ野球チームの新たな魅力を自分の目で確かめるために…。
============
うわぁ。我ながらえらい長い文章だね。
これをあえて「はむすぽ」に書かなかったのは、一度冷静になって
ここまでの気持ちを整理しておきたかったってのが大きいんですね。
必ずしも、いいことばかり書いてるわけではないし。

「はむすぽ」からもリンクくらいは貼っておくかもしれませんが、
まぁ、気になったら読んでみてくださいよ…くらいで。

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コメント

うちにTBくれた、はむすぽのtsugechaさんって、つげちゃんだったの?
やんだ!早く言ってよね~!(笑)
おめでとう!

投稿: うさ吉 | 2006.10.30 20:38

竜巻だいじょうぶだった?

投稿: うさ吉 | 2006.11.08 00:19

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受信: 2006.11.09 23:28

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